魚がいる場所で釣りをせよ!
原木しいたけをネット販売しようと考えています。
市場規模の小さい、コモディティ商品です。
ですので、小売りのネット通販では手間ばかり掛かってしまいます。
というわけで、小規模事業者向けに販売することにしました。
具体的には、レストラン、料理店、オーガニック食材店です。
戦略としてはこうです。
Twitterで、食べ物に関心がある人を中心にフォロワーになってもらいます。
一定のフォロワーを得ることができれば、自社のランディングページをシェアして、来てもらうというのが流れです。
フォロワーの数は計画通り増やせています。
けど、果たしてこれでいいのだろうかと疑問を持ち始めました。
「この人たちが、本当にしいたけを買ってくれるのだろうか。」
フォロワーを増やすことだけやみくもに追求してますが、本当に買ってくれる小規模事業者につながっていない気がしてきたのです。
ある本を読んで、この疑問は確信に変わりました。
いわく
「魚のいる場所で釣りをせよ」
これは、魚がいるかもしれない場所に釣り糸を垂らすのではなく、明らかに魚がいるとわかっている場所に釣り糸を垂らすべきだということを意味するのです。
廃業した釣り堀に行って釣り糸を垂らしたら、もしかしたら魚が釣れるかも知れません。
でも、どうせ同じ時間とお金をかけて釣りに行くのなら、営業している釣り堀に行って釣り糸を垂らした方が効果的だということは明らかです。
これをしいたけ販売に置き換えてみると、もっともっと、お客様に直接的にアクセスできるフォロワー作りをするべきだったと思います。
フォロワーの数が計画通り増えなくても、原木椎茸の価値を欲しがってくれる料理店や食材店に限って、フォロワーになってもらうべきでした。
あるいは思い切って、検索連動型広告で事業者を一本釣りする方法を検討した方がいいのかもしれません。
課題を直視しないで、さまざまなツールを利用することばかりに目が行きがちです。
けど、目指すべき目的を明確に持てば、おのずと最善の方法が見えてくるのだと思えます。